4月25日に販売が開始され、東京駅の駅弁屋「祭」でも販売されているという情報を得てから、なかなか見つけることができなかったけど、この日、駅弁屋「祭」に行くと、ずいぶん前から置かれているかのように、当たり前のように置かれているのを見つけた。
見つけた瞬間に嬉しくなって即購入!しっかりと期待に応えてくれるお弁当だった。
三陸秋刀魚岩手箱 |
「三陸秋刀魚岩手箱」は、JR東日本盛岡支社の発表によると、4月25日に販売が開始された。販売場所は、基本的には盛岡だが、東京駅の駅弁屋「祭」でも販売され、今後販売店舗を増やしていく予定とのこと。
このお弁当は、販売は駅弁会の巨人、日本レストランエンタプライズ社だけど、監修は盛岡の地元ホテルである、メトロポリタン盛岡の総料理長。お弁当の中身の詳細については後述するけど、やはり地元ホテルの総料理長が監修というだけあって、地元の名産を活用しつつ、食べ手を決して飽きさせることのない様々な工夫がされている、奥の深いお弁当だ。
地元のホテルの総料理長が監修のお弁当 |
このお弁当は、中を見る前にその立派な弁当箱に驚く。しっかりとした趣きのある竹と竹の皮で作られている。柔らかな竹の色、角が丸まった柔らかなフォルムが、お弁当をより美味しくしてくれそうで期待が高まる。
竹製のお弁当箱 |
蓋を開けると、6つのお寿司が登場。3種類の握り寿司が2カンずつ入っている。
- 秋刀魚蓮根のせ
- 焼き秋刀魚ほろほろ磯辺
- 秋刀魚有馬煮
このお弁当には巻き物?が入っていて、このお弁当を監修した人のメッセージや、このお寿司の食べ方などが紹介されている。
巻物によると、「秋刀魚蓮根のせ」→「焼き秋刀魚ほろほろ磯辺」→「秋刀魚有馬煮」という順番に食べることがオススメとのこと。
食べ方などが記された「巻物」 |
ということで、まずは秋刀魚蓮根のせから。
蓮根のシャキシャキ感とともに、〆秋刀魚の脂が口の中に広がる。シャリの上に秋刀魚が乗せられ、赤紫蘇でくるまれている。そして、その上に甘酢につけられた蓮根が乗っている。
赤紫蘇がとても爽やかな風味で、秋刀魚の脂っぽさを打ち消してくれる。
秋刀魚蓮根のせ |
焼き秋刀魚ほろほろ磯辺をいただく。
シャリの上に秋刀魚が乗っているが、この秋刀魚は合わせ出汁に漬け込んだ後、じっくりと焼成されたものとのこと。香ばしさがいい。そしておいしい。
シャリと秋刀魚がおぼろ昆布でくるまれていて、このおかげか全体的にマイルドであっさりとした味に仕上がっている。
食べてると、何かシャキシャキとした歯ごたえがある。
これは岩手特産品である「弁慶のほろほろ漬」とのこと。シャリと秋刀魚の間に忍ばせてあった。少しピリッとしていて、歯ごたえがよく、意外な感触を楽しめる。
焼き秋刀魚ほろほろ磯辺 |
最後は秋刀魚有馬煮。
パクリと食べると桜の香りが鼻に抜けて行く。この握り寿司をくるんでいるのはなんと桜の葉。
続いて、甘辛く煮込まれた秋刀魚の柔らかな香りが広がる。山椒の香り、わさびの香り、いろんな香りが続く。
とても香り豊かな寿司だなぁ。
秋刀魚は山椒を効かせた汁で甘辛く煮られたもの。シャリと秋刀魚の間には有馬山椒と言う参照と岩泉町産わさびが挟まれており、これらが素晴らしい香りを生み出している。
桜の葉でくるむと言うアイデアは素晴らしいなぁ。
秋刀魚有馬煮 |
秋刀魚をメインの具材とし、しかもにぎり寿司という形に絞ってもこれだけのバリエーションを楽しめるのは驚きだ。監修を担当された総料理長の、技術と経験、そして創造力が卓越しているからこそ実現できるのではないだろうか。
日本酒とちびちびとやりながら、少しずつじっくりと味わいたい。
参考
- 弁当名
- 三陸秋刀魚岩手箱
- 価格
- 900円
- 製造元
- 日本レストランエンタプライズ?(ホテルメトロポリタン盛岡、双日食料水産)
- 評価
- 満足度 ★★★
- 満腹度 ★☆☆
- 珍しい度 ★★★
- おいしい度 ★★★
- 見た目度 ★★☆
- 値段 ★★☆
三陸秋刀魚岩手箱 |
(おわり)
0 件のコメント:
コメントを投稿